Tokyo University of Science Tomaru Laboratory

ご挨拶

子どもの頃、私はピアノの美しい黒白の鍵盤を眺めながら、「なぜこの美しい楽器は言葉を持たないのだろう?」と思いました。そしてこの小さな疑問が、私の研究の原点となりました。

社会貢献はもちろん大切ですが、その疑問に答えを見つけることは、今でも私の研究の真のモチベーションになっています。

そして基礎研究の価値を深く信じている者として、異なる分野の知識を組み合わせて新しい発見に繋げることが、本当の真実に辿り着く道であると考えています。

もしも「外国語音声(英語)は聞き取れない。難しい。」というのが広く一般的な考え方だとしたならば、私たち研究者はそれが「なぜ」そう感じるのか?を解明し、正しく説明できることこそに価値があります。

そのような「当たり前」を解明することが科学の魅力と価値であり、私たちのような多くの研究者達がそれを続けてきました。

これからも皆さまのご支援と共に、この探求の旅を続けて参りたいと思っております。

心より感謝を込めて。

渡丸 嘉菜子